インクルーシブな保育に求められる保育者の専門性について : 保育・教職実践演習における取り組み

書誌事項

タイトル別名
  • On Essential Abilities for Inclusive Childhood Education and Care : Observations in a Practical Seminar for the Teaching Profession
  • インクルーシブ ナ ホイク ニ モトメラレル ホイクシャ ノ センモンセイ ニ ツイテ : ホイク ・ キョウショク ジッセン エンシュウ ニ オケル トリクミ

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説明

本研究の目的は保育・教職実践演習における授業実践を振り返ることで、インクルーシブな保育を展開するために保育者に求められる能力とは何かについて考察することである。1)映像教材による行動観察と発達のアセスメント、2)多職種を演じるロールプレイ実施後のグループ討論、3)発達に心配がある子どもの母親が書いた手記に対するレポート課題の3点について、「遊ぶ」「聴く」「つなぐ」の3つの観点から分析を行った。その結果、1)子どもの表面的な行動だけでなく心の動きも含めた子どもの反応全体を捉えること、2)助言やアドバイスの前に保護者が話したいと思うことに共感しながら聴けること、3)対話を通して多職種の専門性を正しく理解し、子どもと保護者への寄り添い方を見出していくことなどが重要であることがわかった。これらの能力を育んでいくためには養成校と現場が連携した取り組みも必要である。

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