弘前市内におけるAEDの設置・使用可能時間に関する実態調査

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タイトル別名
  • A survey on the status of installation and the usable time of AED in Hirosaki city
  • ヒロサキ シナイ ニ オケル AED ノ セッチ シヨウ カノウ ジカン ニ カンスル ジッタイ チョウサ

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抄録

2004年7月より救命率の向上を目的とした一般市民によるAEDの使用が認められた。本研究では、青森県弘前市内におけるAEDの設置・使用可能時間の実態を把握し、昼夜に渡りAEDの活用が可能な設置ポイントを知ることを目的とし、市内のAED設置施設416施設のうち、弘前駅周辺、弘前公園周辺、城東地区、小比内地区の4 地区にある221施設を対象に、2015年8~9 月にかけて訪問調査を行った。結果、221施設中213施設の設置状況が確認できた。その中でも、一般市民がAEDを24時間使用できる施設は39施設(18.3%)であり、地区別では、弘前駅周辺12施設、弘前公園周辺14施設、城東地区8 施設、小比内地区5 施設が可能であった。施設別においては、宿泊施設10(100%)、福祉施設3(50.0%)、医療施設17(23.3%)、公共施設4(17.4%)、教育施設4(8.3%)、商業施設1(6.3%)で使用でき、宿泊施設においてはすべての施設で常に誰もが使用できることが判明した。しかし、24時間使用できる状態で施設外に設置していたのは1 施設のみで、その他はAEDを施設内に設置し、即座に確保できる場所においていたのは16施設に留まった。誰もが、いざという時に、いつでも「利用」できるためには、さらなる使用可能時間の延長や設置場所・管理面における改善・工夫が必要であることが示唆された。

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