美妙・山田武太郎『少年姿』あるいは「男色」/明治期における「文学」の形成過程をめぐる国民国家論(15)
書誌事項
- タイトル別名
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- “Nanshoku” or Bimyo, YAMADA Taketaro's Shonen Sugata: A Study of “National Literature” in Japan as a “Nation State” (15)
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説明
美妙・山田武太郎による詩歌集『少年姿』(1886)は、寺院文化にはじまり、戦国から江戸中期期にかけて武士間にも広がった「男色」を主題とする。明治期における男子学生間での「男色」再流行のもとこの作品は成立するが、前近代的な「男色」は近代に成立した「恋愛」に次第に追いやられてゆく。この作品は、“poetry”概念に基づく日本語「詩」の形成史上、恋情を主題とした初の詩歌集であり、前近代と近代と結ぶ靭帯的作品である。
収録刊行物
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- 鈴鹿大学・鈴鹿大学短期大学部紀要 人文科学・社会科学編
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鈴鹿大学・鈴鹿大学短期大学部紀要 人文科学・社会科学編 (1), 1-18, 2018-03-15
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001338226910336
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- ISSN
- 24339180
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB