陸前高田市文化遺産調査における3D機器の活用 ―向堂観音堂十一面観音菩薩坐像のレプリカ作成の事例を通して―

書誌事項

タイトル別名
  • リクゼンタカタシ ブンカ イサン チョウサ ニ オケル 3D キキ ノ カツヨウ : コウドウ カンノンドウ ジュウイチメン カンノン ボサツ ザゾウ ノ レプリカ サクセイ ノ ジレイ オ トオシテ
  • Practical Use of 3D Devices at Researching Cultural Heritage around Rikuzentakata City -Through the Example of Making Replicas of "Seated Eleven-Headed Avalokiteshvara Statue in Mukaido Kannondo"-

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抄録

2016・2017年度の陸前高田市文化遺産調査において、本学が所有する「先端的デジタル教材開発整備一式」のうち、3Dスキャナと3Dプリンタを用いて、向堂観音堂十一面観音菩薩坐像の三次元計測・レプリカ作成を行った。無住の小堂である向堂観音堂に安置された十一面観音菩薩坐像の盗難が、管理者から危惧されたことが発端となり調査が行われ、レプリカを作成したことで、被災地域の文化財の保護に貢献した。一方で、学生が主体的に取り組むこの活動は、次世代の教育に必要な実践力を身に着けることにもつながった。本稿では、3D機器を利用した文化財調査の実践例として本調査を報告し、この取り組みの被災地への貢献や学生が主体的に行う意義を、次世代の教育的実践力と関連付けながら考察する。

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