近世中期における甲斐国陰陽師の動向

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  • キンセイ チュウキ ニ オケル カイ ノ クニ オンミョウジ ノ ドウコウ

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type:P(論文)

江戸時代、甲斐国巨摩郡小笠原村(現山梨県南アルプス市)には、吉田出羽という陰陽師がいた。出羽は宝暦四年(一七五四)に陰陽道の本所である公家の土御門家から、巨摩一郡の小頭役と一国の惣押役に任じられた。この出羽が明和六年(一七六九)に居村の長百姓藤右衛門を相手取る訴訟を起こした。きっかけは出羽の下作地における小作金の滞納問題であったが、出羽、藤右衛門、村方百姓、陰陽師仲間らの主張を検討するなかで、上下帯刀の着用といった陰陽師としての身分のあり方や、村方と陰陽師との関係、出羽の小頭としての役割などについて考察した。

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