英国のEBPM(Evidence Based Policy Making)の動向と我が国へのEBPM導入の課題

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タイトル別名
  • エイコク ノ EBPM(Evidence Based Policy Making)ノ ドウコウ ト ワガクニ エノ EBPM ドウニュウ ノ カダイ
  • UK Experience of EBPM for Better Introduction to Japan

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抄録

本稿では,英国競争当局を中心に各省庁のEBPMの姿勢や考え方について概説し,それを参考として我が国でのEBPM導入の課題を整理する。従来の手法では,単なる相関関係が因果関係だと誤解され,それに基づいて政策が行われるといった問題点が生じてきた。正しい因果推論の手法を用いてこれらを検証することは,望ましい政策のあり方を探るという意味でも非常に重要である。RCTなど,EBPMの最新の手法はこれらの点を明らかにするものであり,その導入はたいへん望ましいものである。問題は,そういった手法の導入のために必要なインフラが正しく整備されているかどうかという点にある。EBPM導入のためには,近年のEBPMの手法が拠って立つべき,データの確実性,記録の確実性,客観的な分析といった,政策評価で培われた基盤が不可欠である。

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