ドメスティック・バイオレンス(DV)被害を受けている妊婦および育児中の女性の特徴 : 看護職者及びDV被害者の支援関係者からの視点

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristics of the victims who are pregnant or in child raising periods : a point of view from midwives, public health nurses and supporters of domestic violence victims
  • ドメスティック バイオレンス DV ヒガイ オ ウケテ イル ニンプ オヨビ イクジ チュウ ノ ジョセイ ノ トクチョウ カンゴショクシャ オヨビ DV ヒガイシャ ノ シエン カンケイシャ カラ ノ シテン

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抄録

40018767779

ドメスティック・バイオレンス(以下DVとする)被害者を早期発見し支援につなげるために、DV被害を受けている妊婦および育児中の女性の特徴を明らかにすることを目的とした。研究協力者は、助産師、保健師、DV被害者の支援関係者の22名であり、7つのグループ・インタビューを実施した。分析方法は、質的に内容を分析した。DV被害を受けている妊婦や育児中の女性の特徴として6つに分類された。分類された特徴には、-妊娠に関連したDV被害を受けている女性の特徴が14項目、育児に関連したDV被害を受けている女性の特徴が15項目、DV被害を受けている女性の認識や背景に関する特徴が12項目、DV被害を受けている女性の言動や態度における特徴が17項目、パートナー(加害者)の特徴が13項目、パートナーとの関係についての特徴が2項目-計73項目が抽出された。実践の場で妊婦や育児中の女性が今回抽出された特徴をとった際に、保健医療関係者は女性に対してDV被害を受けている可能性を考慮して関わることができる。また、抽出された特徴は、DVを疑った時の質問項目としても活用できる。保健医療関係者は、明らかになった特徴を踏まえたDVの視点を持ちケアや支援を行うことで、DV被害者の存在に気づきDV被害者の早期発見・介入につなげることができると考える。

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