The evolution and present disparities among public secondary schools in France
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- フランス中等教育における学校間格差の歴史と現状
- フランス チュウトウ キョウイク ニ オケル ガッコウ カン カクサ ノ レキシ ト ゲンジョウ
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フランスの前期中等教育施設(コレージュ)の学校間格差の問題は教育社会学の分野でしばしば指摘されてきた。この論文では、1980-1990年代を通して増大し続けた学校間格差拡大の過程を概観し、その現状を検証する。 1980年代に、一学年の生徒の80%をバカロレアの合格に導くという教育政策の下、上級学年への進級の基準が緩和された。進級は、厳密には学業成績を反映しなくなり、選別的な性格が減じた。教育期間の長期化に対する国民的要求はこのような形で満たされたが、選抜システムの弛緩は、恵まれた階層による公立学校の回避を次第に増加させた。こうして学校間格差が生じ、その結果、社会的に恵まれない階層に属して、学業が遅れがちな生徒が特定の学校施設に集中するようになった。 こうした学校間格差は現状では、「人種的」な性格を示すようになっている。すなわち、公立学校間の格差は、特定学校施設に移民の生徒や移民家族出身の生徒が集中するという様相を呈しているのである。
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- 京都産業大学論集. 社会科学系列
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京都産業大学論集. 社会科学系列 26 207-236, 2009-03
京都産業大学
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050001338392075264
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- NII Article ID
- 110007094201
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- NII Book ID
- AN00060189
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- HANDLE
- 10965/431
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- NDL BIB ID
- 10227893
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- ISSN
- 02879719
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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