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- 金融危機一考察 : スカンディナビア金融危機のケース
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抄録
金融危機はつねに繰り返し起こる。古くは、1930 年代の世界大恐慌であり、最近ではわが国の90 年代の長期不況、あるいはアメリカのサブプライム金融危機である。そこに共通して見られるのは、金融自由化と金融緩和である。この両者が同時に起こるとバブルが発生し、その後バブル崩壊、不良債権、金融危機が生ずる。本稿で詳細に検討する、スカンディナビアの金融危機も同様のプロセスを経ている。しかしながら、すべての金融危機が同じパターンで生ずるのではない。そこにはそれぞれの国の特徴がある。スカンディナビアの場合は、固定相場制度が大きく関係している。もう一つ重要な特徴は金融危機後の対処の仕方である。スカンディナビアの金融危機においては、単に中央銀行のみならず政府が最初から金融機関救済に関与した。公的資金の投入が速やかに実施され、金融システムの崩壊を未然に防ぎ、バブル崩壊後の経済をいち早く回復させた点は金融危機に対して政府、中央銀行はいかに対処すべきかという点で大いに参考になる。金融機関は私的機関であるが、その役割は公的なものであることを改めて認識させてくれる。
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KJ00006343480
研究ノート
Note
収録刊行物
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- 京都学園大学経済学部論集 = Journal of the Faculty of Economics Kyoto Gakuen University / 京都学園大学経済学部学会 編
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京都学園大学経済学部論集 = Journal of the Faculty of Economics Kyoto Gakuen University / 京都学園大学経済学部学会 編 19 (2), 115-149, 2010-03-01
亀岡 : 京都学園大学経済学部学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001338416103296
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- NII論文ID
- 110007611975
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- NII書誌ID
- AN10373395
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- ISSN
- 09167331
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- NDL書誌ID
- 10615474
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles