臨床心理学における実験法の意義と課題:日本の臨床心理学における実験法を用いた研究
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説明
本稿では、個別性を重視する臨床心理学と再現性や普遍性を重視する実験法の接点について、各領域における知見をもとに整理し、臨床心理学における実験法の意義と課題を考察した。臨床心理学の基礎をなす理論や技法が実験法に基づく基礎研究に依拠していること、臨床実践という応用からみえてきた課題を実験法によって検討することで実践に還元できる示唆が得られるであろうことを考察した。実験法の実施に際し方法論的な工夫や倫理的な配慮が必要であることに加え、得られた知見を個別の臨床場面でどのように適用していくか、そして臨床実践から得られた課題を実験法を用いてどのように解決していくかを検討することは臨床心理学の課題であると論じた。
収録刊行物
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- 奈良女子大学心理臨床研究
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奈良女子大学心理臨床研究 3 55-63, 2016-03-31
奈良女子大学臨床心理相談センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001338420502656
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- NII論文ID
- 120006708446
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- NII書誌ID
- AA12714928
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- HANDLE
- 10935/5307
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles
- KAKEN