知的障害特別支援学校卒業後の教育の場における教育内容-学校専攻科と福祉型専攻科の比較検討-

書誌事項

タイトル別名
  • Curriculum for the Places to Study after Graduating from Special Needs School for Students with Intellectual Disability -a Comparative Study between Education Based Postgraduate Course and Welfare Based Postgraduate Course-
  • チテキ ショウガイ トクベツ シエン ガッコウ ソツギョウ ゴ ノ キョウイク ノ バ ニ オケル キョウイク ナイヨウ : ガッコウ センコウカ ト フクシガタ センコウカ ノ ヒカク ケントウ

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説明

知的障害特別支援学校高等部卒業生の進学率は著しく低い. 高等部卒業生を受け入れている学校専攻科はその意義が明確にされても増加することはなく, 福祉制度を利用した福祉型専攻科がその機能を担っている. 本研究は, 両者の教育内容を網羅的, 数量的に把握し, 比較検討を行ったものである. 学校専攻科においては, 職業教育が中心となっている学校が多いものの, 本科を含めた5 年間一貫して職業教育に偏っている学校は少なく, 全体としてバランスのとれた教育課程あるいは生活教育を中心とした教育課程になっている. 福祉型専攻科においては, 全般的に生活教育が中心となった教育プログラムになっている. 高等部における職業教育偏重が課題になっているが, 高等部で職業教育, 専攻科で生活教育という「本末転倒」の状態が示唆される. 教育内容の比較を通して, 高等部の教育内容や就業年限の見直しの必要性がより明らかになった.加えて, 知的障害者の大学教育保障の流れの中での教育内容の検討が求められる.

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