朝日訴訟最高裁判決50周年における現代的意義と課題 -朝日茂の手記「人間裁判」をもとに生存権の性格を再考する-
書誌事項
- タイトル別名
-
- The contemporary significance of the “Asahi Case” on the 50th anniversary of its dismissal by Supreme Court – A reconsideration of the nature of the right to life based on “Ningen Saiban”,the collection of notes taken by Shigeru Asahi during the trial.
この論文をさがす
抄録
120006383516
application/pdf
社会福祉学を学ぶ学生にとって、しかも教職課程で高校公民の免許取得を目指す学生にとって、社会権の意義及び生存権の法的性格を学ぶことは福祉国家における人権思想の基礎を築くことになろう。憲法の生存権規定がどのような性格であるのかが真正面から争われたのが、朝日訴訟と呼ばれる事件である。朝日訴訟最高裁判決では、朝日茂の死亡によって生活保護受給権の一身専属性を理由に訴訟継承しうる余地はなしとし、その後の「なお、念のため・・・当裁判所意見を付加する」とする傍論ではプログラム規程説とされる見解が示されている。最高裁判決50周年を迎え、朝日訴訟の先例的な意義への注目度は薄くなっているかもしれない。しかしながら、朝日訴訟の「人間裁判」としての「人間に値する生存」を朝日茂の手記から考察し、防衛費予算に占める社会保障費の減少、生活保護世帯の増加等、当時と酷似する現代的意義を「朝日訴訟運動史」から考察する。
収録刊行物
-
- 名寄市立大学社会福祉学科研究紀要
-
名寄市立大学社会福祉学科研究紀要 7 13-29, 2018-12-28
名寄市立大学保健福祉学部社会福祉学科
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050001338434707072
-
- NII書誌ID
- AA12592911
-
- ISSN
- 21869669
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB