中学校理科カリキュラムの現状と課題 ―東京都公立中学校における野外自然体験学習の実態調査を踏まえて―

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  • The Present Conditions and Problems of the Science Curriculum of the Lower Secondary School —Based on an Investigation into the Actual Situation of Nature Experiential Study in the Public Lower Secondary School of Tokyo —

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抄録

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平成20年度版学習指導要領における教育内容の主な改善事項の一つとして、「体験活動の充実」が掲げられ、発達の段階に応じ、自然体験活動などを推進していくことが強調されている。さらに、地震や津波などの自然災害の多い日本列島に生活する子どもたちには、幼児教育段階、小学校教育段階、中学校教育段階へと自然事象の驚異と防災について、学校外での自然体験活動を通して順次計画的に育んでいくことが、命を守る上で重要である。本論文は、東京都公立中学校における、①自然事象と理科指導に対する教師の意識の実態、②野外自然体験学習の実施状況、③野外自然体験学習の実施内容の調査結果に基づき、現状と課題を明らかにした。その上で、中学校教育における野外自然体験学習の一層の推進を図り、中学校理科カリキュラムの発展に向けて、学校、教育委員会、大学が今後とも取り組まなければならないことについて提言を行った。加えて、カリキュラムマネジメントの方法を生かし、野外自然体験学習のさらなる推進を図るための方法について議論を行った。

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