特別支援学校における「家庭生活支援」の取組とその再評価 ~学校における指導の成果を家庭生活や地域生活に広げるための取組に焦点を当てて~

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タイトル別名
  • トクベツ シエン ガッコウ ニ オケル 「 カテイ セイカツ シエン 」 ノ トリクミ ト ソノ サイヒョウカ : ガッコウ ニ オケル シドウ ノ セイカ オ カテイ セイカツ ヤ チイキ セイカツ ニ ヒロゲル タメ ノ トリクミ ニ ショウテン オ アテテ
  • Approach of "Home Life Support" in Special Needs Education School And Reassessment of Efforts -Focusing on Efforts to Expand Achievement of Learning at School to Family Life and Community Life-

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抄録

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2017(平成29)年4月に文部科学省より告示された特別支援学校小学部・中学部学習指導要領においては,総則のみならず,様々な項目において,学校が家庭や関係機関等との連携を図ることの必要性が示された。そこで,本研究では,筆者が2010(平成22)年度に筑波大学附属特別支援学校において「家庭生活支援」の一環として取り組んだ「家庭への訪問指導」の事例を通して,学校が家庭との協働性を高めるためのプロセスとその要件について再評価を行った。結果,「家庭への訪問指導」において,生活年齢や家庭のニーズを考慮した上で家庭で無理なく取り組める支援内容や方法を選定し,①家庭生活の質的向上を目指すこと,②課題意識の共有,③有効な支援方法や支援ツールの共有化,④学校と家庭での取組が連動し,循環する仕組みを構築することが重要であることが示唆された。さらに,「家庭生活支援」においては,実際に児童の行動が変容することに加え,学校と家庭との協働性を構築するプロセスを通して,保護者自身の心理面の変化を促すことも重要であると考えられた。

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