百年前頃の上海の景観言語と景観文字の記述研究

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タイトル別名
  • A Descriptive Study of Linguistic Landscape in Early Modern Shanghai
  • ヒャクネンマエ ゴロ ノ シャンハイ ノ ケイカン ゲンゴ ト ケイカン モジ ノ キジュツ ケンキュウ
  • A Descriptive Study of Linguistic Landscape in Early Modern Shanghai

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抄録

本論は,歴史杜会言語学の視点から,百年前頃の中国上海の都市形成期における言語景観を記述するものである。まず,筆者が収集し整理した, 1880-1910年間に撮影された写真映像を提示し,そこに映った景観言語景観文字の記録と解説を行った。そして,記録された言語データに基づいて,当時上海の共同租界における言語選択,表現内容(構造と意味の分析)と表示形態(景観文字の書体,サイズと配置)の実態を記述した。記述のプロセスにおいて,言語選択と産業形態,公的多言語表示と路名管理,ローマ字表記と方言の顕在化,固有名の字義的意味と文化的価値観,文字書体の選択と規範意識,文字の表示形態と建築様式など,過去の言語景観によって可視化された言語と社会との相互作用,相互関係の一側面を明らかにした。

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