日本の医療保障制度 : 問題と持続可能な制度への改革

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  • Towards a Sustainable Health Insurance System in Japan
  • ニホン ノ イリョウ ホショウ セイド : モンダイ ト ジゾク カノウ ナ セイド エ ノ カイカク

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抄録

本稿では、人口高齢化と医療技術進歩に伴って増加する社会保障医療給付費とその対国民所得比の趨勢的上昇にどのように対処すれば、医療保障財政及び社会保障財政を持続可能にすることができるかを検討する。日本の社会保障としての医療保障給付費の対国民所得比は9.8%(2012年)でOECD 諸国の中位程度であるので、まだ、その比の上昇に耐える余裕はある。本稿では社会保障給付費特に医療保障給付費が上昇しても、財政的に持続可能にするためには、社会保障の効率化と経済成長の持続が必要であり、長期的には出生率の回復と女性就業率の両立が必要なことを示し、どのような点で効率化の余地があるかを示す。同時に、経済的にはどのような条件が必要かを示そうとするものである。

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