Affective Changing of Human Caused by Automobile in Crash

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抄録

英国のSF小説作家J.Gバラードのテクノロジー三部作の一つ、Crash内で描写される「自動車」を通して内在化、外在化する人間性の表象を分析し論じたものである。物語の主な登場人物二人と自動車の関係性が彼らの運転や自動車部品の形状から考察でき、現代社会のイデオロギー的概念である「人間に操作される自動車」ではなくAutomobilities内で社会学者達が提唱する新たな体系「自動車化された人間」が現れている描写を本論文内で明らかにした。このような人間と機械の融合現象の分析に対しては小説内で描写された人間の身体的側面と精神的側面からアプローチを行い、当時の自動車が持つ技術的観点と英国においての文化、社会的要素が小説内にどのように含まれているのかを考察した。

収録刊行物

  • Paulownia Review

    Paulownia Review 24 39-47, 2018-03-16

    東京 : 大東文化大学大学院英文学研究会

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