農業経営分析法に関する基礎的研究

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Other Title
  • The Fundamental Studies on the Farm Bussiness Analysis
  • ノウギョウ ケイエイ ブンセキホウ ニカンスル キソテキ ケンキュウ

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論文(Article)

序章 本論文の基本的課題は個別農業経営の経済活動を遂行するにあたって必要となる,農業経営分析の理論的基礎を明らかにすることにある.その際考察対象を家族経営にしぼり,その農家経済全体の経済目標である効用最大化の条件を明らかにし,そして,家族経営の農業経営の側面を自己完結的組織体としてぬきだし,経営主体の管理機能からみた経営分析の役割を明らかにする.更に現代の農業経営における課題と解決方向を示しながら,それに対応してどのような計測可能な分析指標があり,それが経営管理とどのような意味をもっているかについて考察する.最後にそれらの分析指標が利用される場合の経営分析法を明らかにする.それによって,現実の農業経営の基本的問題を解決する方法または手段を理論的に明らかにしておくことをねらっている.次に,基本的課題に対応して構想、を明らかにしおく.本論文は二部からなる.第一部は農業経営分析の農業経営活動における重要性と意義を確認しておくことにある.そのために,第一部はニ章からなっている.第一章「農業経営分析の認識対象と経営主体」において,農業経営分析で取り扱う農業経営の対象領域を確定し,ついで,第二章「農業経営分析の役割と目的」において,経営主体の経営活動を説明するなかで,経営分析の役割を明らかにすることにある.第二部では経営分析指標を理論的に整理し,それらの分析指標を用いた分析方法を体系化することが課題である.そのために,第二部は二章にわかれる.第三章「農業経営分析指標の基礎的考察」において,経営分析で用いられる経営分析指標を現代の農業経営の課題を解明する手段・方法に対応して確定していくのであるが,あわせてその際,従来の経営及び生産理論の成果をふまえて経営分析指標を分類整理し,それに理論的基礎を与える.第四章「農業経営分析法とその体系」では,従来の古典的経営分析を整理し,更に主な農業経営分析法を提示して,その有効性と限界を明らかにし,最後に,これらの考察結果に基づいて農業経営分析法を体系化する.

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