溪流水温の研究(第1報) : 林試・釜淵試験地・1号沢:無雪期(5月~9月間)の溪流水温の解析

書誌事項

タイトル別名
  • ケイリュウ スイオン ノ ケンキュウ 1 リンシ カマ エン シケンチ 1ゴウ サワ ムセツキ 5ガツ 9ツキカン ノ ケイリュウ スイオン ノ カイセキ
  • The Water Temperature of a mountain Stream (I) : Studies on Stream temperature of No.1 experimental watershed in Kamabuchi Forest Experiment station, Yamagata Pref.
  • ケイリュウ スイオン ノ ケンキュウ ダイ1ポウ : リンシ カマブチ シケンチ 1ゴウザワ ムセツキ 5ガツ 9ガツカン ノ ケイリュウ スイオン ノ カイセキ

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抄録

論文(Article)

まえがき 筆者はさきに融雪後期(5月~7月上旬間)における実際河川の水温について研究し,冷水流出現象の基本的構造を明らかにする一試案を提起した.河川水温の形成機構を一層明らかにするためには引続き実際河川の年間各時期における水温現象に提起した方法で接近するとともに,他方源流にさかのぼって小流域の渓流についても検討することが重要であると考えられる.幸い農林省林業試験場山形分場(山形県最上郡真室川町釜淵)・小野茂夫技官のご厚意により釜淵試験地・1号沢(流域面積3,060ha)の渓流水温(昭和26年1月~30年4月間9時観測)ならびに流量・気温(乾球気温・湿球気温)・地温等の解析に必要なる諸資料が得られたので,この報告ではまづ無雪期(5月~9月間:積雪および降霜のない期間)における渓流水温について研究した.一般的に云って,渓流水温も実際河川の水温と同様に降雨及びその流出状況の影響を受けるので,ここでは解析の手順として(A)無降雨時・基底流量(地下水流出)が卓越する場合,(B)降雨後・基底流量(地下水流出)の中間流出が共存する場合,および(C)降雨時・表面流去を生ずる場合に区分して取り扱い,最後にこれらの結果を総括して,(D)降雨前後の水混分析に適用・吟味した.これらのうち(A)および(B)の場合をまとめて第1報とする.

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