実生スイセンのリン片葉分化 : チューリップとの比較

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タイトル別名
  • ミショウ スイセン ノ リンペン ハワケカ チューリップ ト ノ ヒカク
  • Development of Scaly Leaf in Daffodil (Narcissus sp.) Seedlings : In Comparison with Tulip (Tulipa sp.) Seedlings
  • ジッセイ スイセン ノ リン ヘンヨウ ブンカ : チューリップ トノ ヒカク

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抄録

論文(Article)

栄養繁殖法により増殖する球根植物に対して実生法による育種を適用した場合に,開花到達年限(Juvenile Phase)が長期間にわたるという問題に当面する.チューリップ,スイセンはこの年数に5~6年以上を必要とする.そしてこの長期間中には,一般の有性繁殖植物の育種と異なった育種操作が必要である.このことに関して,著者はこれまでにJuvenile Phase中の取り扱いを,特に他のAdult PhaseあるいはFlowenig Phaseと区別する必要性を述べ,ニ・三の問題点を明らかにして来た.そしてそのうちの一つに,リン片葉形成と開花到達年限とに関する問題があり,チューリップについてこれに対する検討を行なった結果,この年限の短縮の可能性を推定した.スイセンについては,1967年に球根形成様式を報告した際に,リン片葉分化について,その一部を示したが,その後さらにそれに検討を加えたので,ここにチューリップ実生の場合とを比較して報告する.なお,本研究の遂行に当り,種々協力していただいた小谷通泰氏に深く謝意を表する.

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