果実分析に関する研究 I.果実成分の分析(3) : リンゴ紅玉果実の無機成分濃度とジョナサン・スポット発生との関係

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タイトル別名
  • リンゴ コウギョク カジツ ノ ムキ セイブン ノウド ト ジョナサン スポット ハッセイ ト ノ カンケイ
  • Studies on the Fruit Analysis 1.Chemical Analysisof Tree Fruits(3) : Mineral Contents in Peel Tissue of Jonathan Apple Fruits Affected with Jonathan Spot
  • カジツ ブンセキ ニカンスル ケンキュウ I カジツ セイブン ノ ブンセキ 3 : リンゴ コウギョク カジツ ノ ムキ セイブン ノウド ト ジョナサン スポット ハッセイ トノ カンケイ

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抄録

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【摘要】果実内部の無機成分濃度がジョナサン・スポットの発生におよぼす影響を検討するため,樹体間と発生・健全個体間で果実の無機成分濃度を比較した.発生の少ない樹と比較的多い樹でのそれぞれの果実の無機成分は,いずれの成分についても著しい相違を示さなかった.さらに,同一樹体内で発生果実と健全果との濃度間にも有意な差はみとめられなかった.発生部位における無機成分集積の有無を確かめるためにK,P,Ca,Mg,Cl,As濃度をARL・X線マイクロ・アナライザで顕微化学的に果実表面から内部に向って走査すると,発生組織およびその隣接組織でいずれの成分も健全組織にくらべてとくに高い濃度を観測しなかった.無機成分とりわけKを主とするカチオンの集積によってスポットの発生が左右される可能性は少ない.

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