心理臨床における「希望」概念に関する一考察:国内の「希望」研究の文献検討から

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  • A study on the concept of Hope in clinical psychology: a review of Hope researches in Japan :

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説明

これまで,心理療法においてクライエントが「希望」を持てるということは,さまざまな良い効果をもたらすという知見が示されてきている。しかし,我が国において「希望」と心理療法の関連性が語られることは非常に少ない。本稿では,まずこれまで「希望」という概念がどのように捉えられてきたかを概観し,次いで国内において「希望」の研究がどのようになされてきたか,発達期との関連,看護学領域との関連,心理臨床領域での事例をもとに検討した。そして,「希望」とは,「実現化しようとすること」「自分らしくいること」が鍵となるのではないかという示唆から,国内の心理臨床家がそれらを把握し,活かしていくには,実証的に捉えていく必要があると示した。

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