月経随伴症状に対する温罨法の効果について
書誌事項
- タイトル別名
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- The Effects of Hot Pack Treatment on Menstrual Distress
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説明
月経前および月経中に鎮痛剤服用が必要な月経痛を有する若年女性7名に対し、月経随伴症状の緩和を目的とし月経開始前および月経開始時から温罨法を実施した。罨法は蒸気温熱シート(めぐりズム、下着の内側面に貼るタイプ:花王)を使用し、罨法を実施しない月経周期を非罨法期、次の周期を罨法期とし月経開始が予測される2日前から下腹部に罨法を行うよう依頼した。測定項目は、基礎体温、痛みの評価にVisual Analog Scale(VAS)、月経随伴症状の評価にMenstrual Distress Questionnaire(MDQ)を用いた。月経周期の変動により月経前から罨法を実施できたのが2名、5名は月経開始から実施した。非罨法期と罨法期に鎮痛剤を服用した回数は合計13回、そのうち9回のVAS値が60以上であった。MDQの値に有意な変化は認められなかったが、罨法期のVASは月経4日目に有意に低下した(p<0.05)。4日目のVAS値は7名全員が60未満であり、温罨法はVAS値60未満の月経痛緩和に有効である可能性が示唆された。
収録刊行物
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- 天使大学紀要
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天使大学紀要 14 (2), 117-124, 2014-06-30
天使大学
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001338513302144
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- NII論文ID
- 120005462148
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- ISSN
- 13464388
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles