梵語音 l, ḷ, r, ṛ の漢語音写
書誌事項
- タイトル別名
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- Transliteration of Sanscrit l, ḷ, r, ṛ by Chinese characters
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抄録
2100000227
クマーラジーヴァ(鳩摩羅什)は印度人の父とクッチャ(亀茲)の国王の妹を母としてクッチャに生まれ、401年長安に至り、『摩訶般若波羅蜜大明咒経』、『妙法蓮華経』、『阿弥陀経』、『中論』、『大智度論』、『成実論』などを漢語に訳した。唐代の玄奘(600ないし602年〜64年)は629年に長安から印度にはいりナーランダ寺に学び、帰国の後、『般若心経』、『倶舎論』、『成唯識論』を漢語に訳した。著者は漢語に音写された仏教語において梵語の l, ḷ, r, ṛ を調べた結果を分析し、音写の傾向を導き出そうと試みた。羅什の母語は印欧語のケンツム語(centum)、玄奘の母語は漢語である。前者が漢語を、後者が印欧語を習得し、漢語経典を作成する労苦は想像を絶する。筆者は先ずそれに感銘を受け、次いで印欧語の上記の諸音に対応する漢語の多様性に注目した。筆者は『広説佛教語大辞典』において上記の諸音を持つ語を網羅し比較検討した結果、一定の位置に一定の漢語が使用され、しかも各語の頻度が異なること、加えて入声-t が消失していることを確認し得た。
収録刊行物
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- 大手前大学論集
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大手前大学論集 11 243-275, 2011-03-31
Otemae University
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001338528774272
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- NII論文ID
- 120006483866
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- NII書誌ID
- AA12325438
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- ISSN
- 1882644X
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles