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ビワ果実の寒害に関する研究(1) : 自然条件下における気温と被害の実態
Description
1. 自然条件下におけるビワの生殖器官の寒害の実態を知るために,主に田中を用いて,圃場の気温と被害程度との関係を調べた。2. 耐寒性は花蕾が最も強く,小さな幼果がこれに次ぎ,縦径1cm以上に発育した幼果が最も弱かった。3. 田中は楠に比較すると耐寒性は強かった。4. 自然状態での園場の気温が-2~-3℃で1時間経過した場合には,樹冠上部の比較的大きい幼果に20%の,-3~-4℃で2~3時間経過した場合には,同様に20~40%の凍死果がみられたが,比較的小さい幼果や樹冠内部での被害は軽微であった。5. 圃場の気温が-4~-5℃で5~6時間経過した場合(最低気温-5.4℃)には,比較的大きい幼果では樹冠の位置に関係なく80%以上の,比較的小さい幼果においては樹冠内の位置によって70~30%の凍死果がみられ,花蕾においても約20%が凍死した。6. 樹冠上部に着生した生殖器官は樹冠内部のそれに比較して凍死率が高かった。7. 寒害の程度を平均生果率又は平均凍死率で表わす方法は,被害の甚しい場合には実害と比較的よく一致したが,軽又は中程度の被害では誤差を生ずる場合が多く,実害を表わす数値としては不適当と思われた。
Journal
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- 千葉県暖地園芸試験場研究報告
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千葉県暖地園芸試験場研究報告 (9), 1-11, 1978-03
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050001338569576576
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- ISSN
- 03887774
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- journal article
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- Data Source
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- IRDB