野菜類の耐塩性に関する研究(1) : 発芽試験
書誌事項
- タイトル別名
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- ヤサイルイ ノ タイエンセイ ニ カンスル ケンキュウ 1 ハツガ シケン
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説明
高濃度NaClに対する耐性又は非耐性の指標野菜を見出すこと,および或種の野菜の耐塩性程度をできるだけ早く見出す目的で,発芽試験の可能性をみた.7科21品種の野菜種子をシャーレにまき,NaClを0,2,500,5,000および10,000mg/lの水溶液として施与し,適温条件下での発芽率および実験終了時の胚軸長,根長を測定した. その結果根長が最も敏感に反応を示し,次いで胚軸長,発芽率の順であった.耐塩性の強さの順は大体変らなかったので,根長を基準にして3グループに分けた.10,000~5,000mg/lNaCl50%の根長を示す野菜として,ホウレンソウ(パイオニア)と,雪白体菜,縮緬大葉高菜,阿波晩生大根,愛知白菜,小松菜,国富大根などのアブラナ科野菜,およびやや次のグループに近いものとして滝野川大長ゴボウ,光3号P型キュウリ,新黒田五寸人参があげられた.5,000~2,500mg/lで50%になるものにホウレンソウ(ミンスターランド),大葉新菊,クレソン,美縞スイカ,千両ナス,アスパラガス(メリーワシントン500W),浅黄系九条ネギなどがあった.最も弱いグループとして,2,500mg/lで50%以下の根長になるものに,レタス2品種,赤丸二十日大根,強力米寿トマトがあり,特にトマトが弱かった。
収録刊行物
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- 岡山大學農學部學術報告 = Scientific report of the Faculty of Agriculture, Okayama University
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岡山大學農學部學術報告 = Scientific report of the Faculty of Agriculture, Okayama University (70), 1-10, 1987-10
岡山大学農学部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001338610123264
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- NII論文ID
- 110000130258
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- NII書誌ID
- AN00033029
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- ISSN
- 04740254
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- NDL書誌ID
- 3172894
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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