原蚕人工飼料育における発育経過別蚕児の産下卵の人工孵化

書誌事項

タイトル別名
  • ゲンサン ジンコウ シリョウイク ニ オケル ハツイク ケイカベツ サンジ ノ

この論文をさがす

抄録

原蚕の全齢人工飼料育において,中国種の摂食性が劣り発育のバラツキを生じる場合がある。これらの蚕児を発育別に早,中,晩に分離して飼育し,得られた卵について人工孵化における孵化歩合に差があるか否かを検討し,次の結果を得た。1.飼育成績では,発育経過の早区と晩区では4日間の差があり,繭質調査では早区において重い傾向が示されたが,他の形質は差異は見られなかった。2.即時浸酸では,用いた品種の間では有意差が認められたが,発育経過の違いによる卵の孵化歩合には差異は認められなかった。3.冷蔵浸酸では,品種及び冷蔵日数で差異が示されたが,発育経過の違いによる孵化歩合には差異は認められなかった。

収録刊行物

  • 蠶絲試驗場彙報

    蠶絲試驗場彙報 (132), 161-167, 1988-02

    つくば : 農林水産省蚕糸試験場

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ