蚕の全齢人工飼料育におけるカラー繭・生糸生産

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  • カイコ ノ ゼンレイジンコウ シリョウイク ニ オケル カラーケン キイト セイサン

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説明

蚕の全齢人工飼料育は、飼料コストが高く経営的に採算が合わないため普及には至っていない。このため、人工飼料費の低減に結び付く低コスト飼料や省力飼育技術の開発等が進められるとともに、生産繭の高品質化が求められている。今回、生産繭の付加価値を高める一方法としてカラー繭・カラー生糸について検討した。 カラー繭は全齢人工飼料育の5齢期蚕児に染料を添加した飼料を給与することで生産することができた。染料添加は粉体飼料に対し2%濃度が適当であり、添加時期は染料色によって差はあるが5齢中期以降が効果的で安定生産に結び付いた。 カラー繭は繰糸するとカラー生糸となるが、着色程度が少し劣り色相も変わった。この生糸を精練するとほとんど褪色した。このことから、染料の着色部位は繭糸のセリシン部と考えられる。

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