ランドレース種の繁殖雌豚における蹄の面積と前肢・後肢にかかる体重負荷割合からみた脚弱との関連性

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タイトル別名
  • ランドレースシュ ノ ハンショク メス ブタ ニ オケル ヒヅメ ノ メンセキ ト ゼンシ コウシ ニ カカル タイジュウ フカ ワリアイ カラ ミタ キャク ジャク ト ノ カンレンセイ

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説明

初産のランドレース種における蹄の面積及び前肢・後肢にかかる体重について調査し、産後の歩様状態との関連性について検討した。結果は、次のとおりである。 1.四肢の内側蹄及び外側蹄の底側蹄の底面積は、前肢・後肢とも、内側蹄より外側蹄の方が有意に大きな値を示した(P<0.01)。 2.内外蹄比率は、前肢が後肢より有意に高い値を示した(P<0.05)。 3.分娩前と離乳時の前肢・後肢にかかる体重の負荷割合は、分娩前、離乳時ともに、前肢で55~54%、後肢で46~45%と分娩前と離乳時との間には有意差は認められなかった。 4.離乳後の歩様状態と内外蹄比率については、歩様の評価が悪くなると、後肢の内外蹄比率が小さくなる傾向が認められ、1%水準で有意な回帰直線(y=-9.26X+10.0)が得られた。 5.離乳後の歩様状態と体重の負荷重量及び負荷割合については、前肢・後肢ともに関連性は認められなかった。 以上の結果から、後肢は、前肢よりも内側蹄と外側蹄の大きさが揃っていないことがわかった。 また、離乳後の歩様状態と後肢の内外蹄比率との間に関連性が認められ、内外蹄比率が小さい、すなわち、内側蹄と外側蹄の大きさが不揃いのものほど歩様状態が悪い傾向にあった。なお、後肢の内外蹄比率が65%以上であれば、初産後の肢蹄障害による淘汰の可能性が低いことがわかった。

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