微生物を利用した茶浸出液の生理活性物質にかんする研究
書誌事項
- タイトル別名
-
- Studies on the Biologically Active Substances in Tea Infusion Using Microorganisms
この論文をさがす
抄録
茶の抗変異原性と抗菌活性について検討を行った.抗変異原性はAmes testの改良法によった.使用菌株はSalmonella typhimurium TA98,間接変異原物質としてTrp-P-1を,直接変異原物質として1-nitropyreneを使用した.その結果,茶の抗変異原性は薬物代謝系酵素群によって変異原性を示す物質に対して強い抑制を示した.またほうじ茶の抗変異原性は強く,中国産釜炒り茶の抗変異原性は低かった.また紅茶の抗変異原性は緑茶よりも高い値を示した.一方,カテキン類の中では,EGCGの抗変異原性が最も高かった.カテキン類以外では,各種の香り成分に抗変異原性が認められた.抗菌性については,黄色ブドウ球菌,エルシニア菌,メチシリン耐性ブドウ球菌,セレウス菌などに対する効果が大きかった.茶浸出液の含有成分中,EGCGのほか,geraniol,nerol,nerolidolなどが抗菌性を示した.
収録刊行物
-
- 名城大学農学部学術報告
-
名城大学農学部学術報告 (37), 147-156, 2001-03
名古屋 : 名城大学農学部
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050001338663101568
-
- NII論文ID
- 40003637926
-
- NII書誌ID
- AN00239465
-
- ISSN
- 09103376
-
- NDL書誌ID
- 5819925
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- journal article
-
- データソース種別
-
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles