ハウスミカンの軽労型高品質生産システムの確立に関する研究(1) : 高松市西部地域におけるハウスミカンの栽培および経営の実態

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香川県の中心的なハウスミカン産地である高松市西部地域において,11月下旬から12月上旬に加温を開始する作型のハウスミカン栽培者を対象として,その栽培および経営の実態について調査を行い,以下の結論を得た。 1.生産面の課題は,老木園が多く存在し,収量が低下していることであった。 2.収量と樹冠容積,樹冠占有面積率,作土中の腐植含量および土壌中層域の気相の割合との間に正の高い相関が認められた。 3.省力・軽作業面の課題は,防除作業およびビニルハウスの被覆作業の省力化であった。 4.労働面の課題は,防除作業の省力化による他の作業との競合の回避と夏季高温時の軽作業化であった。 5.経営面の課題は,省力化による労働費の低減を図ることによる,収益性の向上であった。 6.営農技術体系評価・計画システムにより,現状と同等の労働時間でも,さらに高収益が期待できる営農モデルを得た。

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