早熟カボチャにおける全量基肥栽培

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  • ソウジュク カボチャ ニ オケル ゼンリョウ キヒ サイバイ

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抄録

鹿児島県の野菜の主要品目であるカボチャの早熟栽培において、養分吸収量、根の分布及び栽培期間中の各種肥効調節型肥料の溶出率を調査し、肥効調節型肥料を利用した全量基肥栽培の可能性について検討した。 吸収した窒素、リン酸、カリウムの半分以上は果実に分布しており、養分吸収が活発な時期は果実肥大期であった。 栽培終了時における根のマルチ内の分布割合は、乾物重で中型トンネルは81%、小型トンネルは41%であった。 早熟カボチャ栽培期間中に80%以上窒素が溶出した肥効調節型窒素肥料のタイプは、トンネルマルチ内では100日以下、マルチ外では50日以下であった。 追肥分の窒素成分をリニア型の40日タイプと70日タイプ、カリウム成分をリニア型の70日タイプの肥効調節型肥料に置き換え、マルチ内に施肥する全量基肥栽培の生育・収量は、つる先に追肥を3回行う慣行施肥栽培を上回った。 1株4果着果を前提とした場合、全量基肥栽培は慣行着果法、連続2果着果法のいずれにも適用可能であった。

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