半別関数式によるニホンウナギとヨーロッパウナギの識別

抄録

ニホンウナギおよびヨーロッパウナギを迅速かつ簡便に判別する方法として、4つの計量化した外部形態形質を用いた判別関数式を作成した。この式の有効性を検討するため、宍道湖、神西湖、池田湖及び観音寺市内の河川で捕獲された天然ウナギ計162尾に対してこの式を適用し、その結果を遺伝子解析による判別結果と比較した。その結果、判別関数式による判別正答率は最大96.3%であった。遺伝子解析による種判別の結果、ヨーロッパウナギは、宍道湖15%、神西湖27%、池田湖94%及び観音寺市内河川10%の割合で出現しており、これらの水域におけるヨーロッパウナギの生息が確認された。

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