オオムラサキの人工飼料飼育

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抄録

オオムラサキの保護・増殖を目的に、家蚕の人工飼料育枝術を応用し、オオムラサキ用人工飼料の開発及び越冬幼虫の飼育方法を検討した。 越冬幼虫を、家蚕用人工飼料から桑葉粉末を除き、エノキ葉粉末及びクロレラ粉末を加えた人工飼料で成虫まで飼育することが可能であった。なお、羽化させるには、6齢幼虫が登上し、垂蛹できる足場が必要であった。 孵化幼虫の人工飼料育について検討した。飼料には、越冬幼虫の飼育に使用した飼料からクロレラ粉末を除いた人工飼料を用いた。孵化幼虫を人工飼料で集団飼育し、2齢後期から自然条件によるエノキ生葉飼育を行うことで、越冬型の4齢幼虫まで成長した。また、人工飼料で個体飼育し、3齢前期から自然条件によるエノキ生葉飼育を行ったところ、4齢を経て、越冬型の5齢幼虫まで成長した。

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