低運動能トランスジェニックマウス精子を用いた体外受精におけるピエゾマイクロマニピュレーターによる部分的透明帯切開術の効果

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  • Partial Incision of the Zona Pellucida using Piezo-micromanipulator Improves In Vitro Fertilization using Low-motility Spermatozoa of Infertile Transgenic Mice

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抄録

低運動能トランスジェニックマウス精子を用いた体外受精におけるピエゾマイクロマニピュレーターによる部分的透明帯切開術の効果26-31 川瀬洋介1・2・鎌田宣夫1・鈴木宏志1・3 1中外製薬(株)創薬資源研究所、2(株)中外医科学研究所、御殿場市 〒412-8513、3帯広畜産大学原虫病研究センター、帯広市 〒080-8555 不妊トランスジェニックマウス由来の低運動能精子を用いた体外受精にピエゾマイクロマニピュレーターによる部分的透明帯切開術(ZIP)を併用した。今回、ZIP後の卵丘細胞除去卵子の生存率は95%以上であった。また、ZIPを施した卵子ならびに未操作の卵子と不妊トランスジェニックマウスから得られた低運動能精子を用いて体外受精を行った結果、ZIPを施した卵子では22-57%、未操作の卵子では1-2%の受精率であった。ZIPにより得られた受精卵を2細胞期で受容雌の卵管に移植したところ、11-20%の割合で産仔が得られた。これらの結果から、ZIPは低運動能精子を用いた体外受精とその後の胚移植にも効果的であることが認められた。 キーワード:生殖補助技術、胚移植、不妊症、体外受精、マウス

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