卸売市場流通と輸入青果物

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  • オロシウリ シジョウ リュウツウ ト ユニュウ セイカブツ

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実質的な現在の日本の野菜の流通量は1400万トン、そのうち輸入野菜はフレッシュ、加工、冷凍含めて223万トンというのが昨年の実績である。したがって、国内自給率は83%ということになる。自給率の最高が1984年度の95%で、それが徐々に減ってきたのである。果物の場合は輸入のシェアは51%である。福岡大同青果を中心にした福岡都市圏における青果物の自給率を見ると、輸入野菜は全体としては6%のシェアしか持っていない。九州島内産が約72%、その他本土地区、北海道を入れて20%、6%が輸入野菜である。果実の場合、輸入が38.5%のシェアを持つ。したがって果実はともかくとして本日の課題である野菜の場合、現時点では大勢としては大きな影響はないのではないかと考えている。いっぽう国内生産地に問題の大きな背景があるのではないか。農業従事者を見ると65歳以上が53%を占めており、60~65歳までが13%、50~60歳が13%となっているから、50歳以上の農業従事者は全体の約80%を占めている。そうすると、これから5年後、日本の野菜の生産状況はどう変化するのか。そのことを十二分に踏まえながら今後の対応をはかっていかなければならない。

Journal

  • 農業経済論集

    農業経済論集 53 (1), 29-31, 2002-06

    福岡 : 食農資源経済学会

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