雨よけトマト栽培における施用有機物の肥効を考慮した施肥法

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  • アマヨケ トマト サイバイ ニ オケル シヨウ ユウキブツ ノ ヒコウ オ コウリョ シタ セヒホウ

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山口県農業試験場内ハウス(砂壌土)で、雨よけトマト栽培において、施用された堆肥が化学肥料と同等の効果をいつまで維持できるかを明らかにした。また堆肥の肥効を補うための追肥の開始時期について、トマト果実のδ15N値を追跡することにより検討した。1.牛糞籾殻堆肥を8kgm(-2)施用した堆肥区が、化学肥料(施肥窒素量24gm(-2))を施用した化成区と同等の収量および果実の窒素吸収量を得られるのは8月中旬頃までだった。2.各果房の果実のδ15N値を追跡したところ、追肥を反映した果実が収穫できるのは、追肥後約1ヶ月であった。堆肥区において8月中旬以降の収量を低下させないためには、7月中旬頃に追肥を開始するのが適当と考えられた。3.牛糞籾殻堆肥8kgm(-2)を3年間連用した雨よけトマト栽培では、施用窒素量は18gm(-2)で十分であり、堆肥の施用歴がこれより長い現地のハウスにおいてはさらに削減できると考えられた。

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