ミニチュアブタにおける血漿中コルチゾールの酵素免疫測定法

書誌事項

タイトル別名
  • ミニチュアブタ ニ オケル ケッショウ チュウ コルチゾール ノ コウソ メンエキ ソクテイホウ

この論文をさがす

説明

標識ホルモンとしてperoxidaseを用いたEIAにより、ミニチュアブタ血漿中コルチゾール濃度の測定が可能であるか検討した。抗血清はCortisol-3-CMO-BSAを自作し、標識ホルモンとしてCortisol-3-CMO-HRPを用いた。抗血清の力価を検討した結果、抗血清の適性希釈倍率は、201000~242000倍であり、本EIAにおいては、200000倍にて使用した。標準曲線の作成が可能な範囲は0.01~50ngであり、各濃度における結合率の変動係数(n=6)は2.32~11.67%、測定感度は0.012ng/wellであった。ミニチュアブタ血漿中のコルチゾール添加回収実験では、平均96.0±5.5%、変動係数は10.4%となった。コルチゾール濃度の異なる3種類の雄ミニチュアブタ血漿(n=6)について再現性の検討を行った結果、測定内変動係数は5.4~8.8%、平均7.2%であった。また、測定間変動係数は6.7~11.4%、平均9.0%であった。本方法を用い、妊娠末期から分娩後5日目までの血漿中コルチゾール濃度を測定した。分娩前までの変動は徐々に増加する傾向が見られ、分娩日には90.4ng/mlの最高値を示し、分娩後3日間は25ng/ml前後で推移した。以上の結果から、本方法を用いてミニチュアブタ血漿中コルチゾール濃度を推定できることが明らかとなった。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (16)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ