焼酎粕が哺乳子牛(交雑種)の健康および成長に及ぼす影響(フィールド試験)

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タイトル別名
  • Effect of Shochu Distiller's By-product on the Health and Growth of Suckling Calves (Cross) (Field Experiment)
  • ショウチュウ カス ガ ホニュウコウシ コウザツシュ ノ ケンコウ オヨビ セイチョウ ニ オヨボス エイキョウ フィールド シケン

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抄録

本研究では、焼酎粕の給与が哺乳子牛の成長や下痢などの健康状態に及ぼす影響を検討することを目的にして、生後2.16日齢の子牛を用いて、焼酎粕ペレット飼料を人工乳に添加した場合と濃縮液と乾燥脱水ケーキを代用乳に添加した場合の2回のフィールド試験を実施し、以下のような結果が得られた。1)増体重や飼料要求率に関しては、いずれのフィールド試験でも焼酎粕給与による一貫した効果は認められなかった。2)子牛の下痢は、焼酎粕を給与すると、むしろ、多くなる傾向がみられた。牛や豚を対象に実施した一連の焼酎粕給与試験において、焼酎粕が逆効果を示したのは、これが初めてであり、焼酎粕は、哺乳子牛には使わない方が良いと考えられた。3)血液性状を検討した結果でも、焼酎粕給与が原因となって発症したと思われる下痢により赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値が高まった。4)血液中のビタミンE(α-トコフェロール)は、最初の50日間は焼酎粕給与区が高い傾向を示した。

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