千葉県のアスパラガス半促成長期どり栽培において収穫期間、立茎本数、摘心、かん水が収量に及ぼす影響

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タイトル別名
  • チバケン ノ アスパラガス ハンソクセイ チョウキドリ サイバイ ニ オイテ シュウカク キカン リツケイ ホンスウ テキシン カンスイ ガ シュウリョウ ニ オヨボス エイキョウ

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説明

千葉県におけるアスパラガス半促成長期どり栽培を確立するために、栽培上重要な4つの要因が収量に及ぼす影響を検討した。1.年間の収量が最大となる春芽収穫期間は8週間で、収量は「ウェルカム」で2,063kg/l0a、「グリーンタワー」で1,975kg/10aであった。春芽収穫期間が長くなるほど、春芽収量は増加したが、夏秋芽生産に必要な立茎の確保に期間を要するために夏秋芽収量が減少し、年間収量が低くなった。2.主力産地と競合せずに、経営的に有利に販売できる夏秋芽の収量が最大となる立茎数を検討した。「ウェルカム」では5本立茎で、夏秋芽収量が1,417kg/10aと最大になったが、「グリーンタワー」では立茎本数による収量の有意差は認められなかった。しかし、作業性を考慮すると、「グリーンタワー」においても5本立茎が最適であると考えられた。3.夏秋芽収量を確保するために必要な摘心の高さを検討した。夏秋芽収量は、「ウェルカム」では110cm及び、130cmで1,274~1,309kg/10aとなり、「グリーンタワー」では130cmで1,443kg/10aとなって、それぞれ最大であった。摘心の高さを低くすると、群落内の茎葉密度は高まったが、光環境が悪化したために収量が低くなった考えられた。4.慣行の通路部分のかん水に対して、ベッド部分のかん水を行ったときの収量への影響を検討した。ベッド部分へのかん水の効果は品種によって異なり、「ウェルカム」では効果が認められなかったが、「グリーンタワー」では夏秋芽収量が1,358kg/10aで慣行の50%増収となった。

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