3種類の市販Salmonella Enteritidis不活化ワクチンの採卵鶏における室内試験および野外応用試験

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  • 3シュルイ ノ シハン Salmonella Enteritidis フカツカ ワクチン ノ サイラン ケイ ニ オケル シツナイ シケン オヨビ ヤガイ オウヨウ シケン

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国内で市販されているSalmonella Eneriidis(SE)不活化油性アジュバントワクチン(SEOEV)2種類(A、B)と、SE不活化アルミニウムゲルアジュバントワクチン(SEKV)1種類(C)の計3種類のSE不活化ワクチンを用い、接種が鶏の生産性、抗体の産生性、産卵初期鶏の腸管におけるSE定着軽減効果に及ぼす影響について検討した。採卵鶏2銘柄を各々200羽供試し、各銘柄鶏を50羽ずつの4群(A、B、CおよびD群)に分け、A群にはSEOEV Aを8、12週齢に2回、B群にはSEOEV Bを12週齢に1回肩部皮下接種、C群にはSEKV Cを12、16週齢に2回脚部筋肉内に接種した。D群は無接種対照群とした。その後、36週齢まで体重、飼料摂取量、産卵諸性能、抗体価を経時的に調査した。生産性に及ぼす悪影響は、2銘柄ともA群で最も顕著に認められた。抗体産生性は2銘柄ともA群が良好な傾向を示した。さらにSEOEV A、B最終接種後3.5ヵ月、SEKV C最終接種後2.5ヵ月になる182日齢鶏群(試験I)と3種類のSEワクチンを最終接種日が同一となるように接種し、その1ヵ月後の258日齢鶏群(試験II)に、リファンピシン耐性SE ZK-2a株を経口接種により攻撃した。その結果、盲腸内容物からの分離菌数は試験IではA群が、試験IIではA、B群が無接種対照群より明らかに低い値を示した。臓器中からの分離菌数は、肝臓では試験I、IIともA群が、脾臓では試験IIにおいてA、B群が無接種対照群より明らかに低い値を示した。以上の成績からSE不活化ワクチン接種による副反応と盲腸におけるSE定着軽減効果は相反する傾向がみられた。

収録刊行物

  • 鶏病研究会報

    鶏病研究会報 39 (4), 181-189, 2004-02

    つくば : 鶏病研究会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (15)*注記

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