ドリップ灌水によるブドウ「巨峰」の根圏制御栽培における樹冠面積,培土量及び樹齢が樹体生育,果実品質,収量に及ぼす影響

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  • ドリップ潅水によるブドウ「巨峰」の根圏制御栽培における樹冠面積,培土量及び樹齢が樹体生育,果実品質、収量に及ぼす影響
  • ドリップ カンスイ ニ ヨル ブドウ キョホウ ノ コンケン セイギョ サイバイ ニ オケル ジュカン メンセキ バイドリョウ オヨビ ジュレイ ガ ジュタイ セイイク カジツ ヒンシツ シュウリョウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

早期結実や高品質・多収を目標として根域制限栽培技術の開発を目的に取り組み、樹冠面積、培土量、樹齢の経過が樹体生育、果実品質及び収量に及ぼす影響について検討を行った。樹冠面積2m2(栽植距離が株間1m×畝間2m)の場合、培土量60Lでは、樹齢3年から目標収量に近い収量を得ることができ、その後も安定した収量を維持できる。培土量90Lでは、初期から樹勢が旺盛となり品質、収量が劣る。培土量30Lでは、花穂の着生、着粒の状態が良好である。これらのことから、樹齢7年目までの最適な培土量は30-60Lである。培土量90Lの樹冠面積を広げると、新梢の伸長等、樹勢は低下し、着房状況は向上するが、着色など果実品質、生産面での向上はない。これは、樹冠面積を広げることによって、目標とする1樹当たりの着房数が多くなり、着色に必要な葉果比は変わらないためと考えられる。高収量、高品質果実の生産ならびにイニシャルコストの低減には、培土量30Lと小さくし、栽植本数を多くすることが効果的である。

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