一養鱒場内におけるイクチオホヌス症の分布と同症に対する駆逐活動の成果
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抄録
イクチオホヌス症の被害が著しい一養鱒場内における本症の分布状況から本症の感染源を解明し、さらには駆逐することを目的として調査を実施したところ、次に結果を得た。1)イクチオホヌスの感染は養魚場内のある特定の水槽群において起こっていることがわかった。2)イクチオホヌスの感染が起こる水槽群の用水路には浮泥が滞留しており、それが感染源として疑われた。3)清掃の励行により、用水路の浮泥およびもう一つの感染源と目される感染魚の糞の除去を推進したところ、感染の起こる水槽を最下流の水槽に限定するとともに、感染の程度も軽微なものとすることができた。4)浮泥や糞が感染源であることを特定するため、これらをニジマスの稚魚に強制的に経口投与したが、イクチオホヌスの感染は起こらず、感染源として確定するには至らなかった。
収録刊行物
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- 静岡県水産試験場研究報告 = Bulletin of the Shizuoka Prefectural Fisheries Experiment Station
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静岡県水産試験場研究報告 = Bulletin of the Shizuoka Prefectural Fisheries Experiment Station (38), 31-35, 2003-10
静岡県水産試験場
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001338679656448
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- NII論文ID
- 220000093295
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- NII書誌ID
- AN00102686
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- ISSN
- 03863484
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles