三角法による有効積算温度を利用した果樹主要害虫の発生時期予測
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説明
三角法による有効積算温度を利用した果樹主要害虫の発生時期予測法について,検討を行った。地上部の植物に寄生する害虫については「三角法」10)で,地表面に生息するキンモンホソガ越冬世代蛹については地表面有効積算温度を推定する「重回帰三角法」21,22,23)で,各発育ステージに所要する有効積算温度を計算した。過去年次のデータから,各害虫の発生時期と所要する有効積算温度との関係を統計的に検討した結果,各発育ステージに所要する有効積算温度は,世代によって異なる場合もあったが,年次を通してほぼ一定値に収束し,この値を用いて害虫の発生時期を半旬程度の誤差で予測することが可能であった。対象とした害虫の発育ステージは,性フェロモントラップや樹幹に静止する成虫数調査によるキンモンホソガ成虫誘殺盛期,性フェロモントラップによるナシヒメシンクイとリンゴコカクモンハマキの雄成虫誘殺盛期,および観察調査によるミダレカクモンハマキ越冬卵ふ化揃期である。
収録刊行物
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- 山形県立園芸試験場研究報告
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山形県立園芸試験場研究報告 (12), 39-52, 1997-03
山形県立園芸試験場
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001338679708032
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- NII論文ID
- 220000093453
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- NII書誌ID
- AN00392724
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- ISSN
- 02871017
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles