生体卵子吸引後の過剰排卵処理成績の検討

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  • セイタイ ランシ キュウイン ゴ ノ カジョウ ハイラン ショリ セイセキ ノ ケントウ

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主席卵胞吸引除去後の過剰排卵処理で採胚成績が改善しなかったとする報告がみられることから、主席卵胞の吸引・非吸引に関わらず、過剰排卵処理開始時点で卵巣に存在する直接2mm未満の卵胞が一律にホルモン処理に反応している可能性について検討した。供試牛は正常発情周期を数回観察後、発情後9~12日目の第二次主席卵胞(2ndDF)を確認後、3群に分け1回目の処理としてI群:2ndDF側卵巣を生体卵子吸引,II群:2ndDF側卵巣を吸引せず穿刺のみ,III群:観察のみをそれぞれ行い、その直後に過剰排卵処理を開始し左右子宮角別に採胚を実施した。その後、正常発情周期を数回観察後、同様にして非2ndDF側卵巣について2回目の処理を行い、その直後に過剰排卵処理を開始し左右子宮角別に採胚を実施した。その結果、吸引除去側卵巣では非吸引除去側卵巣に比べ、過剰排卵処理中の発育卵胞数や採胚時の黄体数,回収卵数,正常胚数が有意に減少したことから、通常過剰排卵処理に反応すべき卵胞の一部が吸引除去されていたことが示唆された。

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