長野県における室内塵中のダニ相と季節変動
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説明
アレルギー疾患の主な原因の一つである室内塵中のチリダニの長野県における実態把握を目的に,長野市を中心とする31人の協力を得て,年4回季節毎に1週間分の室内塵を採取し,室内塵中のダニ相とその季節変動について調査を行った.ダニは,調査を行ったすべての室内塵から検出された.細塵0.5g中のダニ数が最も少なかった検体は7匹,最も多かった検体は1,460匹であった.検出されたダニの種類は,同定されたものだけでも19種類におよんだ.検出されたダニの種類は,これまでの報告と大きな差はなかった.検出数の最も多かったダニは,チリダニであったが,これまでに報告された他県の成績と比較するとかなり低い水準にあった.チリダニについで多く検出されたダニは,ホコリダニ,イエササラダニ,ツメダニ,コナダニ等であった.チリダニ,ホコリダニ,イエササラダニは,8月に最も多く,2月には最も少なくなるという季節変動が認められた.コナダニ,ニクダニ,マルニクダニ等には,大きな季節変動は認められなかった.また,ダニ以外にチャタテムシが相当数検出された.
収録刊行物
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- 長野県衛生公害研究所研究報告
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長野県衛生公害研究所研究報告 (21), 19-23, 1999-03
長野県衛生公害研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001338681337216
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- NII論文ID
- 220000095005
- 80011190086
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- NII書誌ID
- AN00178870
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- ISSN
- 03879070
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles