Babesia gibsoni感染が犬の末梢血中血小板数に及ぼす影響
書誌事項
- タイトル別名
-
- Effect of Babesia gibsoni infection on thrombocyte count of dogs
この論文をさがす
抄録
四国徳島県および大阪府(吹田市)の動物病院由来のBabesia(B.)gibsoni感染疑いの犬60症例からB.gibsoni特異P18遺伝子の増幅法(PCR)により自然感染陽性と診断された38例について、末梢血中の血小板数および白血球数に及ぼす感染の影響を調べた。PCR法は血液のWrigh-Giemsa染色塗抹標本の鏡検法よりも感染の検出感度が高く、塗抹で検出できなかった7症例も検出可能であった。感染犬の血小板数は平均50000/μl(9000-97000/μl)というように低値を示し、非感染犬22例の平均306000μl(120000-448000μl)と比べると6分の1以下であった。このように感染に伴い血小板減少症が認められた。しかし、感染犬における白血球数は非感染犬との間に2例を除いて明らかな差が認められないことから、白血球数の減少傾向は見られなかった。
収録刊行物
-
- 動物の原虫病
-
動物の原虫病 19 (1), 25-30, 2004-12
相模原 : 日本動物原虫病学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050001338685550976
-
- NII論文ID
- 10025608551
-
- NII書誌ID
- AN10164260
-
- ISSN
- 09157506
-
- NDL書誌ID
- 7267107
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- journal article
-
- データソース種別
-
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles