イオンビーム(12C5+)の種子照射による温室メロン(Cucumis melo L.)のM1世代生育に対する影響

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タイトル別名
  • イオンビーム(12C〔5+〕)の種子照射による温室メロン(Cucumis melo L.)のM1世代生育に対する影響
  • イオンビーム 12C 5 ノ シュシ ショウシャ ニ ヨル オンシツ メロン Cucumis melo L ノ M1 セダイ セイイク ニ タイスル エイキョウ

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説明

温室メロン(Cucumis melo L.)‘アールス・フェボリット’における突然変異としてのイオンビーム(12C5+)の特性を明らかにするため、種子照射がM1世代生育に対する影響を調査した。1.AVFサイクロトロン(JAERI、akasaki、Japan)で加速した0-200Gyのイオンビーム(12C5+、220MeV)を種子照射した。種子の発芽は200Gyまでの照射では影響はなかったが、80-100Gyを境に発芽後枯死する個体が急増し、160Gyではほとんどの個体が枯死した。温室メロンの半数致死線量(LD50/60d)は110-120Gyであると推定された。2.乾物重や花粉発芽率、着果率、また充実胚珠率は照射した線量の増加とともに低下した。また、照射株を自家授粉により採種した結果、総胚珠数は60Gyまでの照射でも無照射と差が認められなかったが、総胚珠数に占める充実胚珠数の比率は20Gyでは58.2%、40Gyでは39.3%と、照射した線量の増加にともない減少した。本試験の結果から、形質によって照射した線量の影響に差があることが明らかとなった。3.温室メロンにおける適正照射線量は、充実胚珠率等の採種に深く関係する形質がおおよそ半数の数量になる40Gy前後であると思われた。4.M2系統の中から葉緑素突然変異体(アルビナ)等の突然変異体が得られたことから、突然変異を誘発する手段として、イオンビーム(12C5+)は温室メロンに適用できるものと考えられた。

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