木質複合構造の耐火性能に関する研究(その3) : 燃え止まり柱部材の耐火性能

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  • モクシツ フクゴウ コウゾウ ノ タイカ セイノウ ニ カンスル ケンキュウ ソノ 3 モエ ドマリ ハシラ ブザイ ノ タイカ セイノウ

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抄録

木質系燃え止まり耐火構造を開発するため,鋼製柱を木材で耐火被覆した仕様について,小試験体での非載荷加熱試験及び実大試験体での載荷加熱試験を実施して検討を行った。小試験体鋼製柱は300×300×10/15,長さ1mのH形鋼,実大試験体鋼製柱は250×250×9/14,長さ3mのH形鋼を集成材で密実に被覆したものを試験した。集成材は,小試験体はベイマツ,実大試験体はカラマツの集成材を使用した。試験の結果,非載荷加熱試験の鋼材温度の最高値は130℃,平均115℃であり,載荷加熱試験のそれは162℃,平均128℃であった。これらの結果から本実験の仕様は,「防耐火性能試験・評価業務方法書」による耐火1時間構造としての判定基準の鋼材温度等の既定値を満足させる結果であり,耐火1時間の性能を有していると考えられた。

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