局所施肥と被覆肥料を用いて減肥料栽培したゴボウの収量と窒素吸収特性

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  • キョクショ セヒ ト ヒフク ヒリョウ オ モチイテ ゲン ヒリョウ サイバイ シタ ゴボウ ノ シュウリョウ ト チッソ キュウシュウ トクセイ

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説明

局所施肥や被覆肥料を用いた減肥料栽培法がゴボウの生育や収量、窒素吸収特性に及ぼす影響を調査し、環境負荷軽減等の条件を満たすゴボウの減肥料栽培技術を明らかにすることを目的として試験を行った。1.可給態窒素量の違いがゴボウの生育や収量に影響し、サトイモ後作圃場では陸稲後作圃場及びギニアグラス後作圃場より根部新鮮重が多かった。2.エダマメ前作圃場での栽培試験におけるゴボウの総収量は2,900~3,800kg/10aであり、局所施肥や施肥量間では有意差が認められず、基肥4kg/10aのみの局所施肥でも慣行と同等の収量を得ることができた。また、局所施肥での被覆肥料の使用は、岐根の発生率を抑えた。3.ゴボウの窒素吸収量は施肥量に応じて増えたために、局所施肥による施肥窒素利用率の向上は認めらなかった。4.施肥窒素量が基肥10kg/10a、追肥10kg/10aの慣行施肥でも収穫後に圃場に残存する窒素は少なかった。5.被覆肥料を用いた局所施肥は、施肥窒素量が少なくても慣行施肥と同等の収量、外観品質を得ることができるため、減肥料栽培に資すると考えられた。

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